柿渋染め ガンピサクション紙

柿渋染め ガンピサクション紙

柿渋液や作り方等は『伊勢型紙おおすぎ』さんのHPやアップされてる作り方等を参考になさって下さい。

私も以前、熟す前の豆柿を取って刻み冷暗所で発酵を待ちましたが気温管理ができず腐ってしまいました。
以後は柿渋専門店から原液を取り寄せています。

柿渋液の効用は沢山伝えられていますが、防虫、防腐剤として生活の中で使用されてる所を見る事は珍しくなりました。
しかし、経年変化で見れる深い色味はどんなに化学染料が発達しても出せない色味で現在も多くの人々を魅了しています。

和紙に様々な二次加工を施して製品づくりをしている当工房にとって染料としてだけでなく、なくてはならない存在です。
和紙の柿渋染について私なりの経験をお伝えてしてみます。

柿渋液は一度で直ぐ発色具合が確認できる訳でなく非常に時間がかかるのが難点です。
その上、植物の外皮の靭皮が主成分の和紙は柿渋液も簡単には通してくれません。発色を急いで強くて濃い原液をかけると表面だけがボロボロになり時間の経過と共に濃いだけの色味になってしまいます。
和紙の柿渋染は水がうっすらピンクがかる程度の濃さから染めては干しを繰り返し自力発色をみます。
バッグ等に使う純サクション紙は厚く中までしっかり染め独特の色味を得るには10数回の染を繰り返し数年を要します。
上記のことを踏まえて柿渋作品を見ていただけましたらしあわせです。


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